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中古車のメンテナンス記録の取り方|査定額を上げる管理術と実践法

中古車のメンテナンス記録の取り方|査定額を上げる管理術と実践法

リード文

中古車を「長く安心して乗りたい」「できるだけ高く売りたい」──そんな方にこそ、日々のメンテナンス記録の管理は欠かせません。整備履歴がしっかり残っている車は、査定士からの評価が高く、将来の売却時にプラス材料となることが少なくありません。

とはいえ、「どこまで記録すればいいの?」「アプリでの管理でも大丈夫?」と疑問を感じる方も多いでしょう。この記事では、中古車ユーザーが実践しやすいメンテナンス記録の取り方をわかりやすく解説します。
将来の資産価値を守るために、今日からできる記録管理のコツをぜひ押さえておきましょう。


目次

  1. メンテナンス記録が重要な理由
  2. 記録に残しておきたい基本項目
  3. 記録方法は3タイプ|自分に合ったやり方を選ぶ
     3-1. メンテナンスノート(整備手帳)
     3-2. 領収書・整備明細の保管
     3-3. アプリやデジタル管理の活用
  4. 記録する際のポイントと注意点
  5. 記録が査定に与えるプラス効果とは
  6. まとめ|小さな記録が「車の価値」を守る

1. メンテナンス記録が重要な理由

車の整備記録は、いわばその車の「健康診断書」。過去にどんな点検や修理を受けたかが分かることで、状態を客観的に証明できます。

特に中古車では、記録があるかないかで買い手の安心感がまったく違います。たとえば、定期的な点検や消耗品の交換が記録されている車は、査定額が数万円〜数十万円上乗せされることもあると言われています(※日本自動車査定協会の指針より)。

日々の記録は、将来の価値に直結するといっても過言ではありません。


2. 記録に残しておきたい基本項目

具体的にどんな情報を記録すればよいか、以下のような内容を押さえておくと安心です。

  • 点検・整備の実施日
  • その時点での走行距離
  • 実施した整備内容(例:オイル交換、ブレーキパッド交換など)
  • 使用部品やオイルの銘柄・型番
  • 作業を行った整備工場・ディーラー名
  • 領収書や明細の写し

こうした情報が時系列で残っていれば、次回の整備計画も立てやすくなり、査定時にも一貫性が伝わります。


3. 記録方法は3タイプ|自分に合ったやり方を選ぶ

3-1. メンテナンスノート(整備手帳)

ディーラーや指定工場で整備を受けると、整備手帳に記録してくれることが多いです。スタンプや署名入りで公式性があり、信頼度も高い方法です。
中古車購入時にこの手帳がついていれば、以降も使い続けましょう。

3-2. 領収書・整備明細の保管

整備やパーツ交換のたびに発行される領収書や明細は、整備手帳と並ぶ重要な証拠資料です。作業内容が詳細に記されているため、第三者が見ても判断しやすいのが特徴です。

おすすめは、A4クリアファイルに「年月順」で整理する方法。
「○年○月:ブレーキパッド交換」など、付箋やメモを添えると見返しやすくなります。

3-3. アプリやデジタル管理の活用

最近はスマートフォンやクラウドを使ったデジタル管理も主流です。
整備記録をアプリに入力したり、写真で領収書を保存したりすることで、紙の劣化や紛失リスクを回避できます。

おすすめの管理方法例:

  • スマホアプリ「Drivvo」や「My Car Maintenance」
  • Google スプレッドシートで記録表を自作
  • DropboxなどでPDF化した明細を保存

「紙とデジタルを併用」すれば、どんな場面でも対応できます。


4. 記録する際のポイントと注意点

  • 走行距離と日付は正確に:査定士は特にここをチェックします
  • 簡単な作業も漏らさず記録:オイルの補充やバッテリー交換も有効です
  • 写真を活用:タイヤの摩耗具合や交換前後の様子を残しておくと視覚的に説得力が増します
  • 修理理由も添える:異音がした、車検に備えて交換したなど、背景を書くと判断材料になります

これらを意識するだけで、「自己流」から「信頼される記録」へと変わります。


5. 記録が査定に与えるプラス効果とは

中古車の査定では、見た目のきれいさだけでなく、過去の整備歴も大きな評価ポイントです。

記録がある=メンテナンスを怠っていない車、という印象を与え、買取業者の仕入れリスクを下げます。
また、業者がオークションに再販する際にも、整備記録付きは「安心材料」として高く評価される傾向があります。

つまり、記録がある車は売れる価格帯が上がりやすくなるのです。


6. まとめ|小さな記録が「車の価値」を守る

中古車のメンテナンス記録は、単なる「備忘録」ではなく、資産としての車の価値を守るための大切なツールです。

整備手帳、領収書、アプリ――自分のスタイルに合った方法で構いません。
重要なのは、「後でまとめる」ではなく、その都度残すこと。
少しの手間が、将来の高値買取や安全な走行につながっていきます。

今からでも遅くありません。
手元の車検証ファイルを見直し、今日の記録から始めてみませんか?